ご 挨 拶
令和6年12月
院長 近藤 彰
コンパショネイト・ホスピタル
& コンパショネイト・シティ
2023年の世界ホスピス・緩和ケアデイのメインテーマはCOMPASIONATE COMYUNITIES TOGETHER FOR PALLIATIVE CAREでした。「皆で思いやりのある社会を緩和ケアでもって作りましょう」という素晴らしいメッセージであり共感しました。ちょうどガザでの凄惨な戦い中、世界的なベストセラー作家(ザ・サピエンスの著者)で歴史学者でもあるイスラエルのハレル教授は、報道ステーションのインタビューの中で、国際社会は何をなすべきでしょうかという質問に対しCOMPASIONATE STATESと応えられていました。その後もウクライナと中東の戦火は激化しており世界大戦の危険が拡がっています。世界中の国々がCOMPASIONATE STATES(思いやりのある国々)になればと思います。
当院での診療・ケアにおいては、コロナ感染症の4年間は大変困難な時代でした。ご家族が病院にお見舞いに来ることが出来ない、患者・家族が分断された異常事態が長く続きました。この4年間の経験を通して、私たち若葉会は、ケアは相互性でありケアを家族の皆さまと共同して行う重要性を強く認識しました。さらに、地域社会の皆さんと共にケアすることでより充実したケアになることも経験しました。コンパッショネイト・シティは、患者・家族の皆さまの孤独を緩和して、私たちは超高齢化社会を乗り越えられると考えています。
若葉会はコンパショネイト・ホスピタル&コンパショネイト・シティを目指しています。コンパショネイト・ホスピタルは緩和ケアに満ち溢れた病院であり、コンパショネイト・シティは緩和ケアが行き届いた社会です。若葉会は患者・家族そして地域社会の皆さまと力を合わせてコンパショネイト・シティを作り上げます。
2024年6月に日本医療機能評価機構の5回目の審査を受け、11月に審査結果が送られてきました。診療の質・安全な医療・働き良い病院・地域貢献などすべての分野で高い評価をいただきました。今後、若葉会は職員一同力を合わせて地域社会の進歩に貢献できるよう研鑽します。どうぞよろしくお願いします。